問題のあるレストラン５話感想と６話あらすじ。しずかへの偏見が潔い

2015/02/13 2015/02/14

先週はセーラージュピター。
今週はしずかちゃんをディスる。

秀逸なセリフ回しが毎週話題になっている問題のあるレストランだが、先週のセーラージュピターは余り物の緑発言に続き、2015年2月12日に放映された第５話では、高畑充希が演じる川奈藍里が、永遠のアイドルとも言えるドラえもんのしずかちゃんを一刀両断した。

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出典：フジテレビ

シンフォニック表参道の同僚の池辺（川口覚）にストーカー行為をされ、一人暮らしの部屋まで待ち伏せされてさすがに怖くなってしまった藍里。たま子に道すがら出会い、部屋へ避難させてもらった。のだが・・・

たま子に「触らせちゃだめだよ（セクハラは許しちゃダメだ）」と自分の価値観を否定された時に逆上、その時に放ったセリフが下の通りである。

しずかちゃん論
セリフ一覧

どうしてしずかちゃんは、ダメな男と偉そうな金持ちの男と暴力ばかり振るう男とばかり仲良くしているかわかりますか？

どうしていつもお風呂場を覗かれてもすぐに機嫌なおすのかわかりますか？

どうして女友達がいないかわかりますか？

彼女も免許証い～っぱい持ってるんだと思います。上手に強く生きてるオンナってゆうのは、気にせず、許して、受け入れて・・・

出典：フジテレビ

その切り口には、ハッとするものがある。確かに見方を変えれば、そんな風に見えなくもない。言い放って部屋を出て行った藍里に対し、松岡茉優が演じる千佳（ちか）も「アイツすごいな！！」と、拍手を送ったほどだ。観ていた人の中にも、論点のおかしさ以上に、言い切るその潔さに千佳と同じ気持ちになったのではないだろうか。長台詞を見事に演じた高畑充希も凄いが、やはり脚本力に定評のある坂元裕二はさすがである。

第５話感想
藍里の望みは果たして。

藍里は、女にも受け入れられていない。男性相手にはものすごく従順に意見をすり合わせるのに、女性が相手となった途端、自分の持っている価値観を一方的に話し、ドン引きされている場面があった。

彼女にしてみたら、自分の持っている他の人（話し相手）より優れた部分を披露することで、自分を認めてもらいたいという自己承認欲求の現れであっただろうと思う。しかし、それが相手とのコミュニケーションではなく、自己完結してしまっている為、相手の心の動きにも気づかず、嫌われてしまったことへの苛立ちと幻滅を繰り返してきたのだろう。

心が痛む問題から目をそらし、理屈をつけあわせることで強引にリフレーミング（出来事に対し、意味付けを変えること）をしてきたのだ。相手の心を読まず、自分にだけフォーカスしているので、例えば今回の様に、相手がストーカーとして物事が悪化するまで『気づかないフリ』をして、最悪の状態にまでなったのではないかと思う。

第６話では、ビストロ・フーの仲間になっているが、たま子を始めオンナ仲間たちの中でまだしばらくは不協和音を奏でるだろう。彼女の成長がこのドラマの中で観られるのか、エンディングまでに人の心を気づかえるようになるのか、見守りたい。

第６話あらすじ（ネタバレ注意）

たま子（真木よう子）に会うために『ビストロ　フー』にやってきた門司（東出昌大）は、持参したポトフを差し出し、「店を辞めて俺の嫁になれ」と告げる。たま子にポトフを食べるよう促した門司は、心のこもった温かい味がするかどうか尋ねた。門司は、料理に心がこもっていない、とたま子に言われたことをずっと気にしていたらしい。

同じころ、結実（二階堂ふみ）は、星野（菅田将暉）とともに、とあるタワーマンションを訪れていた。ベンチャー企業の融資の相談に乗ってもらえると、星野から紹介されたのだ。だが、そこで結実が目にしたのは、水着姿やバニーガール姿で待機している女性たちだった。しかも星野は、部屋にいた米田（加藤慶祐）という男から10万円ほど受け取ると、結実を残して帰ってしまう。

一方、千佳（松岡茉優）や鏡子（臼田あさ美）は、ハイジ（安田顕）がロビン（ジョナサン・シガー）という客に恋をしてしいることに気づく。ハイジは注文も受けていないのに愛情たっぷりの可愛いデザートをロビンのために作っていた。

ある日、開店準備をしていたたま子は、通りであたりを見回していた結実の姿を見つけ、強引に店まで引っ張っていく。そんな結実を温かく迎え入れるハイジたち。するとそこへ、結実がタワーマンションで出会った米田たちが客として現れ…。

出典：フジテレビ

ちなみに安田顕演じるハイジは、ドラマが進んでいく毎にキレイになっていってはいないだろうか。自身初のオカマ役ではあるが、随分と板についてきている。かつては、水曜どうでしょうで着ぐるみを着せられ、牛乳を一気飲みしてはリバースしていたあの頃から比べると、役者としての成長ぶりは素晴らしいものである。