もうひとつの流星ワゴン。最悪最低な現実~未婚での妊娠と妹の死
未婚での妊娠と
入れ替わるように
消えていった妹の命の話
TBS系列で2015年1月~3月に放送され、先日最終回をむかえたドラマ『流星ワゴン』。
この中で強く訴えていたテーマは、「過去は変えられないが、未来は自分の力で変えることが出来る」ということだった。
人生は分かれ道の連続だ。
でも、その時には何も気づかない。
気づかないまま、ある時不意に結果だけが突きつけられる。
あの時、別の道を行っていれば・・・そう気付いた時には、もう遅い。
出典:流星ワゴン最終話
苦しみの縮図
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ある女性の手記に出会った。
そこには、DVの連鎖や鬱病など、日本の家庭の闇の代表的なものが凝縮された家庭に育った女性の暗闇の中もがいていた頃の懺悔が書き綴られていた。
プロの物書きさんではないし、過去の現実に起こったことをそのまま主観的に書いているだけなので、正直なところ、物語として読み応えがあるのかというと、そうではない。
ただ、彼女の苦しみ、誰もが救われなかった状態、それが閉じられた空間の中で完結してしまい、誰の目にも触れず終わってしまった物語が綴られているだけだ。
あらすじ
未婚での妊娠と入れ替わるように消えていった妹の命の話
酒を飲むと人が変わってしまう父親。その父親から暴力を受け続ける母親。母親はストレスから長女へ暴力をふるい、長女は妹へ暴力を振るい続けた。
この物語はその長女の手記となる。
姉妹が大きくなった頃には、それぞれが鬱病やパニック障害、リストカットやオーバードーズ(薬物の大量摂取)などを繰り返す状態になっていた。お互いが共依存し、心が離れらないまま、事態は悪化するばかりだった。
それぞれが、自分のことに精一杯で、相手を思いやる余裕はなかった。ただ自分が救われたいと願っていた。
その家庭から逃げ出した長女。
留まって母親を救おうとする妹。
その内に、父親が倒れ、半身不随の状態になる。その看病疲れから更に追い込まれていく姉妹。
妹は家族に愛を捧げようとした。自分が得られなかったものを埋めるように。
姉は目を塞いだ。まずは自分を立て直さなければ家族を守れないと思った。
しかし、事態は急変する。
深夜に母親の携帯へ警察や病院からの着信が入った。
妹が事故にあったというのだ・・・
彼女の実際の手記はこちらから。
未来を変えること
読んでいて、「もっとこうすれば・・・」「なんでそんな態度をとってしまうのか」「どうしてそんなことになってしまうのか」など、思うことは沢山あるかもしれない。
ドラマであれば、『よくある設定』である。劣悪な家庭環境を表現するのによく使われる設定がてんこ盛りである。しかし、これは現実に起こったことだ。普通にある現実なのである。
今の日本の中には、こういったことが沢山隠されている。しかし、酷な言い方となるが、そういった家庭に、そういった親に生まれてしまったことは変えようがない。同じように酷い環境で育ってきたことも変えられない過去である。
そこから先の未来を良い物に変えていくには、自分で自分を救い、行動するしかないのである。
ひとりでも多くの人が”行動すること”=”自分の流星ワゴン”に乗って、人生を幸せの方向に変えていけることを切に願う。
文章の中では、変わった未来についてはあまり描かれてはいない。現在はレイキヒーラーとして活躍しながら、娘さんと幸せに暮らしているとのことである。
『本当に死んでしまう前に、できることがある。』
文字にすると軽薄に写るかもしれない。しかしもしも、同じような境遇に苦しんでいる人がこの記事を読んでくださり、少しでも生きる行動につながったなら、幸いである。
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