流星ワゴン最終回の感想視聴率あらすじ、動画も。朋輩絆の連れション
3月22日放送の
最終回第10話
大切なのは、生きて現実を変えること。チュウさんの臨終に一雄は間に合うのか。朋輩の旅に終止符が打たれる。
出典:TBS
最終話の反響
この最終話を観た視聴者からは沢山の声が寄せられていた。その声のほとんどは賞賛の声であった。まずは、どれだけ『流星ワゴン』が心に響いたドラマであったかをいくつか紹介したい。
ごめんね青春から、流星ワゴンまでの2クール、日曜劇場でうちの家族は一つになって泣いたり笑ったりできました。ありがとうTBSさん。
— ほんだなつみ (@hon_natsu814) 2015, 3月 22
@gaiko_kujin 流星ワゴン観終わった~ 小説と色々設定が違って(主に官能小説部分)どうなるのかなあって思ってたけれど小説で読んでたよりも全然後味良くて面白かった・・・
— がい子くじん (@gaiko_kujin) 2015, 3月 22
ホント数年ぶりに毎週欠かさず、ながら見もせずにのめり込んだドラマでした。素晴らしいドラマありがとうございました☆ #流星ワゴン
— しろん@47歳無職童貞 (@scum_neet) 2015, 3月 22
流星ワゴン、最後全てが繋がった気がする。 驚きの連発で最後は最高の終わり方だと自分は思う。 このドラマは本当に次の世代にも受け継がれるドラマだと思う。。。 いや受け継がれなければならない作品だと思う。。 そしておれはこの文章からみて誰なの??
— くま (@bigbear1997718) 2015, 3月 22
流星ワゴンかなり泣いた(;_;)本当良いドラマだった。終わって寂しい。本当あったかい最終回だった。原作読もう!
— みおにゃーん☆ (@miorisu) 2015, 3月 22
最終話あらすじ
チュウさんの後悔
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一雄(西島秀俊)が戻ってきたワゴンに、チュウさん(香川照之)の姿はなかった。健太(高木星来)が泣いている。「時間切れです」と橋本(吉岡秀隆)は言った。
現実世界の忠雄は、まだ死んではいないものの、その時がもう目前まで迫っており、生霊の忠雄も存在できなくなってしまったのだ。現実の病室では医師に「もう意識は戻らないだろう」と告げられていた。
一雄は橋本から、忠雄の「とてつもなく大きな後悔」が、一雄を苦しみから救うこと、そして親子の絆をとりもどすことだったと知らされる。
一雄は、まだ自分が父親との絆を取り戻せていないこと、忠雄が死ぬ前にまだやり残したことがあることを訴え、もう一度チュウさんに会えないかと橋本に懇願した。
このままでは、忠雄はたったひとりで、永遠にこの世をさまよい続けることになる。今度は自分がチュウさんを助けたい…。忠雄を追って、ワゴンは現実世界の福山へ飛ぶ。
古い家の理由
2015年1月・福山。無事に現実世界にたどり着いた一雄たちは、忠雄を探して永田家前までやってくる。一雄が子どものころからずっと変わらない、古い家だ。
次から次へと会社の新しいビルを建てていた忠雄だったが、頑として自分の家は建て替えなかった。それは一雄がこの家に帰ってくる時にしようと心に決めていたからだ、と橋本が言う。
会社も、一雄に継いでもらいたくてどんどん大きくしていき、倒れる前に始めようとしていた新事業も、一雄の東京で務めていた会社と同じ電子部品を扱う会社だった。
直伝の朋輩焼き
その古い家からそっと周りを伺うように出てきたのはチュウさんだった。
実家の台所に呼び入れ、チュウさん特製のお好み焼きの作り方を一雄に教える。こんなことをしに来たんじゃないと言いはる一雄を無視し、チュウさんは朋輩焼きを伝授する。
昔は作れなかった朋輩焼きを今、一雄は作れるようになった。それを観たチュウさんが言う。「お前は現実を変えたんじゃ。起きてしもうたことは変えられんのじゃったら、今こっから変えればええんじゃ。お前は生きとる。まだ死んどらん。勝負はこっからじゃ!」
チュウさんとの別れ
最後に忠雄が入院している病院へ行くというチュウさん。病院の近くの浜辺で橋本親子と別れ、一雄とチュウさんは2人で歩いて行く。
チュウさんがなぜ一雄と同じ頃合いの歳で現れたのか、それは自分と同じ頃を思い浮かべて、親子としては上手く行かなかったが、朋輩としてだったらどうだったろうと思っていたからだったのではないかとチュウさんは語った。
「この世で一番お前のことを思おてきたのは、このワシじゃ。それだけは自信がある!」しかし、自分が原因で一雄を苦しめてしまったのかもしれない、自分が間違っていたのかもしれない、そう公開していたのだ。
「カズ、お前を幸せにしてやれなくて・・・ほんまに申し訳ない。」
そして、もうひとつのやり残しがあったと言い出したチュウさん。それは『男同士の連れション』であった。一雄が生まれた時から、そうしたいと思っていたのだ。
「これでなんも思い残すことは無くなった」と、チュウさんは去っていった。歩きながら、姿が消えた。
生きる覚悟
その後、一雄は、橋本に懇願する。チュウさんから受け取った沢山の言葉。「今のお前なら絶対に未来を変えられる」その言葉が一雄の生きる意思に火をつけたのだ。
「もしも現実の世界で生きられるとしたら、超最低で超最悪な現実だったとしても戻りたいか?」という健太の問いに、一雄はそんな現実であっても「生きたい、俺は生きる」と力強く決意を語った。
喜ぶ橋本親子。本当は、一雄は死なないこと、一雄自身に生きる勇気を持って欲しかったということが伝えられる。運命に負けず、幸せになってほしいという橋本親子の願いだった。
現実の忠雄との別れ
現在に戻った一雄。離婚届もそのまま他に握っていた。マンションも 、美代子(井川遥)は出て行ったまま、広樹(横山幸汰)が暴れたままの荒れた部屋が広がっていた。
広樹を強引に福山へ連れて行った一雄。そこで、父・忠雄の臨終の場に間に合うことが出来た。
ベッドで必死に話しかける一雄。このやり直しの旅で培った忠雄への想い、チュウさんへの想いを素直にぶつけた。
その時、不意に忠雄の目が薄く開く。一雄にしか聞こえない小さな声で「カズ・・・生きとったか・・・」「生きてるよ、俺生きるから!」その言葉に安堵の表情を見せる忠雄。そして言う「さすがはわしの朋輩じゃあ。」
一雄の「親父」という問いかけに「チュウさんじゃぁ」と答える忠雄。一雄はチュウさんに、自分が生きることを伝えられたのだ。
変えていく現実
最悪の現実を変えていくために、一雄は行動した。東京を離れ、鞆の浦に引っ越した。広樹も一緒に。
そして、一雄は忠雄の会社を継がず、地元の漁師としてゼロから再出発していた。広樹も地元の高校に馴染むことが出来た。
半年後、美代子が鞆の浦を訪れる。そこからきっと、3人の新しい未来が始まるのだろう。
その様子を遠くからにこやかに見守る姿があった。橋本親子である。そしてそこになぜかチュウさんも現れた。臨終後、半年の間も、この世に留まり一雄を見守っていたのだ。
満面の笑顔で、美代子へ駆け寄る一雄。
そして、「カズ、未来で勝ち越せよ」と言って姿を消すチュウさん。
新しい未来がこれから始まる。
最終回感想
一雄の決断
やり直しの旅を終えて、一雄の決断は「どんな現実でも変えていく行動を続けていくこと」だった。『変えたい』と願っていても、思うだけでは結局、何も変わらない。ありきたりな言葉だが、「行動しなければ未来は変わらない」のだ。
しかし、日常生活を送っている中で、「こんな毎日は嫌だ。抜け出したい。」「現実を変えたい」と思っている人は多いのではないだろうか。
思っていても、なかなか変えられない人の方が多いのが現実だ。しかし、行動すれば『変えていけるんだ』ということを一雄が観せてくれたのではないだろうか。
広樹の再生
最終話で、東京から鞆の浦に引っ越す前に、広樹がいじめていた相手を呼び出し、いじめのきっかけとなった最初の自分の態度が良くなかったことを謝るシーンがあった。
少し離れた位置で、一雄が微笑みながら見守っていたが、そこに至るまでに沢山の話し合いをし、広樹の心をほどいていったのだろうことが、うかがえる。
シーンとしては「謝る」ことに違和感を覚える視聴者もいたようだが、それは恐らく、虐めた側の少年たちの気持ちが解決していないことに対するモヤモヤなのではないだろうか。
きっと、少年たちの中では自分たちの行動やその原因となった心理を消化できず、今後の人生にも影響を及ぼしていくのだろう。
もしかしたら、いつか彼らの前にも、ワゴンが現れるのかもしれない。
美代子の未来
最後、一雄達が鞆の浦に越してきてから半年後、美代子が鞆の浦に現れる。
恐らく半年程度では、美代子の状況は変わらず、借金も増え、自分ではどうにもならない状況になって逃げてきたのではないかと思われる。
しかし、今の一雄であれば、一緒にその現実も受け止め、未来が良くなるように行動していくのだろうという安心感を持って観ることが出来る。
最高のファンタジーの終わり方
最期、一雄はチュウさんの臨終に間に合った。そして、自分が生きていること、生きていけることを伝えられることができた。
朋輩としての絆も繋ぐことができた。
チュウさんが半年も(今度こそ生霊ではなく)鞆の浦に居残り続けたのは、物語のファンタジーとして悲しすぎないウィットでもあったと思う。
視聴者もチュウさん、橋本さん、健太にもう一度会いたかったはずだ。そこに応えてもらえて、満足感の増すラストとなった。
このシーンの撮影当日は、晴れているのに雪が舞うという「風花」という珍しい天気であったという。素晴らしいラストに相応しい”演出”となった。
まとめ。
今期、『流星ワゴン』は視聴率では少々苦戦した。制作サイドとしては、放送前から熱が入っていて『半沢直樹』ばりのブームが起きると予想していた。
しかし予想外に伸び悩み、制作サイドは慌てたのではないだろうか。
今期、テレビ各局のドラマのテーマは『夫婦愛』『家族愛』に偏っていた。◯◯妻や残念な夫など、注目を集める設定が多かったため、「父と息子の物語」は視聴者に地味に映ったのではないかと推測される。
しかし、全話を通して、かなり上質なドラマに仕上がっていた。スタッフの自信もよく理解できる。今後はDVD等で展開されるが、ジワジワと長く観られ続けるドラマになっていくのではないだろうか。
再放送も熱望する声が高いだろう。もしかすると、再放送の方が沢山の人に観られるかもしれない。
今日のチュウさん~最終話名言~
「お前は現実を変えたんじゃ。起きてしもうたことは変えられんのじゃったら、今こっから変えればええんじゃ。お前は生きとる。まだ死んどらん。勝負はこっからじゃ!」
すべてはこの言葉に集約される。
最終回視聴率は11.2%
第1話:11.1%
第2話:11.7%
第3話:11.1%
第4話:9.6%
第5話:8.3%
第6話:9.0%
第7話:9.0%
第8話:11.0%
第9話:10.1%
最終話:11.2%
動画が無料で。
見逃し配信
最終話の見逃し配信は3月29日20:59まで
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