まるまる妻と残念な夫。第1話視聴率は妻の柴咲コウ勝利?どちらを観るか
2015/02/25
妻と夫の対決は
柴咲コウに軍配。
2015年1月14日(水)22:00、同じ曜日、同じ時間でいよいよ放映が始まった。日本テレビ系『まるまる妻』と、フジテレビ系『残念な夫』。完全にお互いを意識したぶつけ方で、「水10対決」として1月クールの注目を集めていたが、初回の平均視聴率(関東地区)が15日、ビデオリサーチから発表された。
柴咲コウ(33)主演の「○○妻」は14・4%、玉木宏(35)主演の「残念な夫。」は9・4%だった。第1話の対決は「まるまる妻」に軍配が上がった。
「○○妻」
出典:ntv
夫にもその親族にも献身的に尽くす完璧な妻でありながら、ある秘密を抱える“○○妻”なヒロインの姿を描く。
同枠の大ヒット作「家政婦のミタ」(2011年10月)で知られる脚本家・遊川和彦氏(59)が書き下した。人気のニュースキャスターだがワンマンで亭主関白気味な夫を東山紀之(48)が演じる。共演は黒木瞳(54)城田優(29)蓮佛美沙子(23)奥貫薫(44)平泉成(70)ら。
「残念な夫。」
出典:フジテレビ
理想的な結婚から幸せな新婚生活。しかし、子供の誕生で「産後クライシス離婚」から「イクメン幻想」など危機を迎えてしまった夫婦が、お互いに成長していく姿を、父親としては全く機能していなかった「夫」の目線から、家庭人としての成長ができるのかを描く社会派ライトコメディー。
妻役を倉科カナ(26)が演じる。共演は「EXILE」の黒木啓司(34)「乃木坂46」の生田絵梨花(17)林遣都(24)大塚寧々(46)岸谷五朗(50)ら。
玉木は外見、性格、能力とも“理想の夫”と思われていたが、わが子が生まれてから妻の態度が冷たくなったように感じるも、その原因や解決方法が分からず、家庭内で“残念な夫”に成り下がってしまった住宅会社勤務の主人公を演じる。
主題歌対決は
残念な夫に軍配か。
まるまる妻では、椎名林檎 – 『至上の人生』 残念な夫では、ユニコーンの「はいYES」 どちらも新曲となる。
まるまる妻の第1話では、印象的なラストシーンにガツン!とかかる椎名林檎。劇中でも随所にエレキギターの効果が使われていて脚本家遊川氏の世界観を作り出していた。
しかし、残念な夫では、主題歌となるユニコーンの過去の曲をマニアックな選曲でドラマのシーンに合わせてふんだんに使用。コメディータッチのテイストにマッチした演出となっていた。
放映時のリアルタイムのTwitterを観てみると、断然、残念な夫に関するものが多くツイートされていた。
出典:椎名林檎
どちらを観る?
第1話 感想・まとめ
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両方を観た感想としては、正直なところ「どちらも面白い」なのだが、両者には明確な違いがあることが第1話を観たことで把握できた。
まるまる妻は、脚本家・遊川和彦氏が明言している通りの『究極のラブストーリー』。心の通い合いや、人を想う一途さ、をどんどん純度を高めていって、研ぎ澄まされたものになっていくだろう。そこに人の美しさを見出し、琴線に触れる視聴者が増えていくことになると思う。もしかすると、「家政婦のミタ」のようなブームが巻き起こる可能性もある。
残念な夫では、夫婦の気持ちがすれ違うフックとなる部分や、どうずれていくのか(残念なのか)が、かなりリアルに描かれている。コメディータッチでありながら、どのセリフもどのエピソードも、体験者には胸に刺さるものとなっている。そのチクチクした痛みが、ストーリーが進むに連れて、だんだん玉木の成長とともに、爽快な解決につながり、観ている者の気持ちをスカッとさせてくれるだろう。
まとめると・・・
「◯◯妻」は”物語”として(客観的に)観るもの。柴咲コウ演じる”ひかり”の生き方に心を揺らされるだろう。ただ、単なる物語として終わらない工夫として「ミステリアス=ひかりの秘密」が添加されている。そこが観るものを惹きつけるフックとしても大きく作用している。
対する「残念な夫」は、視聴者に対して、登場人物により身近に自分を重ねあわせ、視聴者の世界観に共感・共鳴を起こすことが目的となっている。例えば、こちらの記事では「元ネタか?!」と思われるくらい、実際の体験が記載されている。
ドラマか、体験記か。
純度の高い、美しい物語(ドラマ)を観たいなら『◯◯妻』。パパやママとして成長を疑似体験したい、と思うのなら『残念な夫』といったところだろう。
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