コミケにNHKブース出展で本気の薄い本を配布。その裏側にあるのは
2015/01/01
NHK、初めてのコミックマーケット参戦
出展:http://headlines.yahoo.co.jp/
NHKが、東京ビッグサイトで28日から3日間に渡って開催される日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(通称:コミケ)87」の企業ブースに出展。民放各局は今までも同イベントに出展していたがNHKは初出展となる。大河ドラマ「花燃ゆ」のPRキャラクターの「もゆるん」の着ぐるみを添えての参戦。「花燃ゆ」の幕末の志士に扮(ふん)したコスプレコンパニオンが人気イラストレーターの西又葵さんや星野リリィさんの描き下ろしのイラストなどが掲載された“薄い本”を配布している。
【写真特集】NHKの“薄い本”が本気すぎる コンパニオンやブースの写真もスポンサードリンク
ブースでは、「ログ・ホライズン」「境界のRINNE」「山賊の娘ローニャ」「ベイビーステップ」といった同局のアニメを紹介。「NHKニュースウオッチ9」の気象コーナーのキャラクターの「春ちゃん」、受信料の住所変更などをPRするアイドルの橋本環奈さんのパネルも展示しているほか、映像や“薄い本”で受信料の支払いを訴えている。“薄い本”には、春ちゃんやもゆるんのイラストやマンガが掲載されている。また、「ベイビーステップ」の主人公・丸尾栄一郎役の村田太志さんら声優のトークショーも行われる。
参戦オモテの理由:2015年大河ドラマ”花燃ゆ”PRの為
同局の担当者は出展の狙いを「大河ドラマをPRするにあたり、新しいことをやってみよう!と考えた。NHKとコミケの接点を総動員した」とコメント。「花燃ゆ」は、「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル役の声優の池田秀一さんがナレーター、「機動警察パトレイバー」などの川井憲次さんが音楽を担当し、もゆるんの声を人気声優の戸松遥さんが務めることから、ドラマをPRする場としてコミケを選んだという。また、NHKはアニメ関連のイベントに出展したことはあるが、コミケとの違いについて「コミケは勢いが違う。熱いですね。どう受け止められるのか楽しみ」と話していた。
参戦ウラの理由:大きなお友達が増えたから
ではそのアニメを観る視聴者層が花燃ゆのナレーションに喜ぶだろうか。大河ドラマを観るだろうか。。。そのターゲット層のズレに、NHKの役所仕事然が感じられもするのだが、真の狙いは”花燃ゆ”がメインではないと推測される。ここ近年、NHKはアニメやアイドル番組に力を入れているのをご存知だろうか。コミケの3日間の集客力(3日間で60万人)だけを見てもわかるように、そのニーズの深さは相当なマーケットとなっている。受信料未払いや視聴者のNHK離れが懸念されていたが、新しい需要としてNHKが数年前から目をつけているのが、『オタク市場』だ。
もちろん”NHK”であるから、低俗な内容であったり、欲情を刺激するものは放映できない。しかし、現在、放映されているアイドルが出演する番組などのカット割りなどでは”そう”受け取ることのできるものもチラチラ垣間見えているのだ。それにより、やはり反応している層(通称:大きなお友達)が多くいるのも事実で、そういった意味ではピチレモンの10代モデルが多く出演している『すイエんサー』などが盛り上がっている。
出典:NHKオンライン
更に真の狙いは・・・
コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展が大半だったが、近年はホンダやグーグル、マイクロソフトなどさまざまな“無縁企業”が出展している。その中でのNHKの出展であるが、実は下の放映が決まっている。
【 知られざるコミケの世界 】
2015年1月12日(月)[総合] 後6:10~6:45
マンガやゲーム、アニメ、音楽、鉄道、SFなどのファンが、年に2回、世界中から集まる「コミックマーケット」。あらゆるジャンルの同人誌がならぶサブカルの祭典だ。3日間の開催でなんと60万もの人を集めるコミケはこれほどの巨大イベントにも関わらず、実態はあまり知られていない。何が行われ、何が生まれているのか。知っているようで知らないコミケの内側を取材して、なぜ60万人もの参加者を集め続けているのかを探る。
なるほど、その為の密着取材の一貫でもあったのである。それは自分たちが実際に参戦することで得られる実感のドキュメンタリーであり、いわゆる体当たり取材だ。だとすれば、ここまでNHKが本気であるというのも納得がいく。同番組では「コミケは、これほどの巨大イベントにも関わらず、その実態は一般の人にはあまり知られていない」として、「どんな人が集まり、何が行われ、何が生まれているのか。知っているようで知らないコミケの内側」を徹底取材し、視聴者に伝えていきたい方針だ。
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